岡山理科大学は昭和39年に理学部を設置して開学して以降、社会の要請に応えるために、工学部、総合情報学部、生物地球学部、教育学部、経営学部、獣医学部を設置し、学部改組を経て、令和4年度からは8学部となり一層充実した教育体制となりました。この間、教育研究を担う人材の質の確保と、施設・設備の充実に努めてまいりました。その結果、いまでは中国・四国地区の私立大学としては最大規模となったとともに、科研費配分額も最上位となり、社会からも高い評価をいただいております。これも偏に、皆さまからのご理解とご支援の賜物と深く感謝しております。
本学は平成26年に創立50周年を迎えることができました。そして次の50年に向けた取組として、『岡山理科大学ビジョン 2026』を策定し、「学生ひとりひとりが成長を実感できる人材育成拠点」を主な柱とし、研究の推進、国際性豊かな人材の輩出、地域貢献、質の保証、ブランド形成、DX推進の実現を目標に掲げ、大学として目指すべき姿を具体的に定めました。この大学のビジョンはすなわち、本学が「選ばれる大学」となるために必要な指針ともいうべきものです。
ここにいう選んでいただく主体とは、学生、地域、社会であることが重要であると考えます。学生から選ばれる大学となるには、学修者本位の教育を実践するとともに教育の質を高める必要があります。地域から選ばれる大学となるには、地域とのマッチングを行うとともに地域課題解決と地域人材育成に貢献する必要があります。社会から選ばれる大学となるには、SDGs、Society 5.0、カーボンニュートラルなどの社会的要請の高い課題に常に関心を持つとともにこれらの問題解決に貢献する必要があります。
本学が目指す「選ばれる大学」となるための取組をご理解いただき、より多くの皆さまからご支援を賜りたいと存じますので、何卒ご高配の程、宜しくお願い申し上げます。